知っていてよかった応急処置—-どんな時にでも役立つようにしっかりと—-
わたしたちは、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるかわかりません。
心筋梗塞、脳卒中、プールで溺れたり、喉に食べ物を詰まらせたり、けがで大出血など・・・
そんなときに、家庭や職場でできる手当てのことを応急手当といいます。
最も重篤で緊急な場合は、心臓や呼吸が止まってしまうこともあります。
そのような場合、人の命を救うために、そばに居合わせた人ができる応急手当のことを救命処置といいます。
まず、すぐに119番通報することが必要ですが、救急車が到着するまでには、全国平均で6分間以上かかると言われています。そこで、居合わせた人による心肺蘇生法とAEDの使用などの救命処置が必要になるのです。
突然倒れて死に至る、その原因の多くは、心房細動という心臓がブルブルと震える病気ですが、この唯一の治療はAED(自動体外式除細動器)という装置で電気ショックをかけることです。処置が遅れるほど、時間とともに救命率が下がってしまいます。AEDは、一般の人でも簡単に確実に操作することが出来、最近では、空港や駅、デパート、学校など、いろいろな場所に設置してあります。また、市民によるAEDの使用に関しては、平成16年に厚生労働省の「非医療従事者によるAEDの使用のあり方検討会」で、報告書が、まとめられ、救命の現場にたまたま居合わせた市民がAEDを用いても、反復・継続的に用いる可能性がないため、医師法違反にならないとされています。
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肩をたたき、傷病者の意識の確認を取ります。意識がない場合は直ちに119番で救急車を呼び、AEDの有無を確認し確保をしてください。そしてすぐに用意を。
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まず初めに呼吸の確認を行い。気道確保を行います。あごを上げ、口元にほほを寄せながら息の確認をし胸の動きを確認、そして呼吸の音を聞きます。
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呼吸がなければ2回程度の人工呼吸をし、30回の胸部圧迫を行います。胸が4,5cm沈む程度の強さで1分間に約100回のテンポで押します。この作業を繰り返し行います。
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AEDをご利用なられる際は、危険なので傷病者には手を触れないようご注意ください。
乳児(生後12カ月まで)に対しては、絶対にAEDをご使用にならないでください。
わたしたちの行動で救える命があります。 心肺蘇生法をぜひ覚えてください。あなたの大切な人のために、誰かの大切な人のために。
ウッディ調剤薬局は、スタッフ一同が心肺蘇生法をしっかりと学び、大切な命を救う一助になれば・・・と願って おります。
- 傷病者の呼吸や血液の循環を維持し、苦痛の緩和、症状の悪化防止のために適した体位を保ちます。
- 全身に無理な緊張を与えない自然な姿勢です。心肺蘇生法を行うのにも適しています。
- 腹部の緊張と痛みを緩和する姿勢です。腹痛や腹部の外傷の場合に適しています。
- おう吐時や、背中に怪我をしているときに最も適しています。
- 窒息防止に有効です。反応、意識のない場合に適しています。
- 胸や呼吸が苦しい場合、頭に怪我をしている場合脳血管障害の場合に適しています。
- 座った状態でいる体位である。胸や呼吸の苦しさを訴えている傷病者に適している。
- 仰臥位で足側を高くした体位である。貧血や、出血性ショックの傷病者に適している。
感染症について・危険性は?
応急手当によって、肝炎やエイズウイルスなどに感染する危険性は低いと考えられていますが、ゼロではありません。感染の多くは血液を介するため、傷病者の血液に触れないようにゴム手袋などを使用し、注意することが必要です。心肺蘇生法で人口呼吸をする場合は、人口呼吸用マスクなどを利用するとよいでしょう。人工呼吸を省略されても結構ですが、その場合、胸骨圧迫だけでもぜひ続けてください。
- 日焼けのように皮膚が赤くなり、ひりひりします。水ぶくれはできず、冷やすだけで、ほとんどの場合、自然に治ります。
- 水ぶくれができますが、やけどの傷口の保護のため、そのままできるだけ早く、医療機関を受診しましょう。
- 皮膚が真っ白になったり、黒くこげたりしてしまいます。水ぶくれはできず、痛みはあまり感じなくなることがあります。必ず、医療機関を受診しましょう。治りにくいやけどで、手術が必要な場合もあります。